図形を教える4(投影図)

このあたりからは、図形や図面になれてもらう必要が出てきます。

具体的には正面図、側面図や平面図だと説明しながら、実践しながら、説明しながらになってきます。

初心者でも理解できる図形は、投影図です。

投影図(投影法)とは、平らな壁の前に物を置いて、物の後から壁に対して垂直な平行な光を当てると、その壁面に物の影(画像)が出来ます。

物の形や大きさが分かります。(影絵みたいな感じです)

投影法はこの原理を応用した画法なのです。

次のような種類(方式)があります。

1)正投影法
  製図上では、一番多く使われている。
  正面図を書いて、その図形から右斜め45°の角度で表わします。
  この斜めの線は実際の長さの半分になります。

2)等各投影法
  この図形も良く目にします。
  30°の角度をもって投影される画法です。

3)不等角投影法
4)斜投影法
5)透視投影法

種類は他にもありますが、機械設計で使用するのは、1)と2)ですので、それ以外は、覚えなくて良いと思います。

45°と30°が、あるんだぁ〜レベルでOKでしょう(笑)

そこで、mondai_2.pdfを実施してみて下さい。
(不足している線・図を書いてみて下さい。)

@〜Eまでの右上に書いてある投影図が、等各投影法(30°)で書かれた図形です。

分からないといけませんので、@に角度を書き足しました。


★教育者の方へ★

番号が大きくなるにつれて、難しくなっていきます。
12を見た時には、頭を悩ませました(笑)
頭を軟らかくして考えないと、答えは見えてきません。なんちゃってわーい(嬉しい顔)

図形を教える3

図面は見やすく正確に、最も効果的に作図しなければならないが、やはり初心者が戸惑うのは、正面図の選び方です。

選び方によって、効果が大きく左右されると言っても良いのでしっかり覚える必要がある正面図の選び方です。

物によっては、正面図だけで充分に用が足りる図面もある。形状が簡単な物ほどその傾向は強く、これを単一図と言います。

複雑な形状になればなるほど、単一図(正面図)以外に、平面図、右側面図、左側面図という具合にだんだんと図面が増えていくので、なおさら図面が、正面図の選び方によって見やすくなったり、見にくくもなってしまいます。

単一図では描き表せなく、補助図を作図する時の注意点は、
なるべく隠れ線(破線)で表わすのを避ける。
ことです。ここで言う補助図に該当するのが、平面図、右側面図、左側面図などの図を言います。
出来るだけ外形線(実線)で表わせるように補助図を選ぶことが必要です。

次に図面に作図する時の向きについてですが、加工図(製作図)においては、作業者ができるだけ図面を理解しやすい様に考慮して描く必要があります。加工時に品物が置かれる(固定される)向きに描くのが良い方向になります。

具体的に言いますと、旋盤加工の場合は、実際に品物を取付ける場合の向きと同様に中心線を水平にして、加工(切削)される物量が多い方を右側に位置するように描くのが良く、フライス盤などで平削りする品物は、長手方向を水平に描くのがポイントです。

また、特定の形状を持つ物、例えば、キー溝やパイプ形状で側面に穴がある物、Cリング形状などの様に側面に切り割りのある物などは、特定の形状が上側になる様に向きを決めると、見やすい図面になります。

★★★ちょっと一息★★★

復習も兼ねて、頭のトレーニングをやってみよう。
Training-1.pdf
問題の1と2は、サイコロの表と裏を足したら、の定義を覚えていれば、簡単ですよ。
問題の3は、少し難題かもしれない。。。分からない時は、近くの人に聞いてみて。

図形を教える2

図形は基本的に6つの面で表わします。
サイコロをイメージすると分かりやすいと思います。すごろくとかに転がして進む数字を決めるアレです。(言葉より写真があった方が説明しやすいので、写真を貼り付けました)

ご存知のように我々が良く目にするサイコロは、白くて正立法体でできています。それぞれの面にくぼみ(凹み)があり、1は赤色の塗料が入っていて2〜6までは黒色の塗料が入っていますね。

この立方体の"面"は全部で六面ありますね。
この六面を正面・平面・右側面・左側面・下面・背面と位置づけた物が、図形基本の六つの面になります。

800px-Sixsided_Dice_inJapan.jpgサイコロの定義という程のものでもないのですが、反対の面との数字を足すと合計7になるのが基本的なサイコロです。ですので、写真の場合、1の反対の面は6で、5の反対の面は2、4の反対の面は3になります。


この写真のサイコロは分かりやすく見せるために、少し斜めに写っていますが、5が天を向いていると思って下さい。
これを基に、製図で表現する名称を当てはめます。

・正面図(一番特徴のある面を正面図とします。サイコロの場合は赤い1です)
・平面図(真上から見た図面です。サイコロでは5が平面図)
・右側面図(右方向から見た図面です。サイコロでは4が右側面図)
ここまでは写真から分かりますね。

・左側面図(左方向から見た図面です。サイコロでは3が左側面図になります。)
・背面図(裏側方向から見た図面です。サイコロでは6が背面図になります。)
・下面図(下側(底側)から見た図面です。サイコロでは2が下面図になります。)
下の三つは写真には写っていませんが、サイコロの反対面を足すと7になる定義を利用すると、理解してもらえますよね。

この様な図形の表わし方を、三角法といいます。

図形を教える1で使用した、クルマのカタログ(shiryou-1.pdf)を、三角法に当てはめると、平面図と右側面図の配置が違っているのです。

カタログの配置は、

左側面図 − 正面図
右側面図   平面図
になっていましたが、

正しい図面配置は、

        平面図
          |
左側面図 − 正面図 − 右側面図
になります。

★教育者の方へ★
saikro_arameru.jpg
図面配置を覚えてもらうために、サイコロキャラメルの展開図を描いて説明しては、どうでしょうか?
本サイトで横棒と縦棒を駆使してサイコロキャラメルの展開図を描いて説明しようと思いましたが、難しすぎるので私には無理でした(笑)ワードで図面を描くレベルの難易度があります。

図形を教える1

図形(第三角法)を教える。と言っても初心者には、やはり何ですかぁ!?それである。

まずは、決まりごととしてJISで決められている内容は、
製図に用いる投影法は、JIS Z 8315に規定され、その中でも正投影法による図形の表わし方は、JIS Z 8316に次のように規定されていて、この規格は、あらゆる図面の製図に適用されます。あらゆる図面とは、機械・建築・電気。土木などのことです。

正投影法には、第一角法・第三角法・矢印法があって、同等に使用することが可能だが、JISとしての統一を図るために、第三角法を用いる。ただし、紙面の都合で、第三角法で表わしきれない場合は矢印法と組合せて使用する。とあります。

やはり言葉で説明しても分からないと思うので、shiryou-1.pdfを見てほしい。管理人タコーの車のカタログの一部です。
shiryou-1.pdf←コレをクリックです。
見れましたか?
誰もが一度くらいは、クルマやバイクなどのカタログを見たことがあると思いますが、この車の絵が、三角法で書かれています。

四つの絵が描かれていますが、コレを順に説明します。
1)左上の図(車を前から見た図)
2)右上の図(車を横から見た図)
3)右下の図(車を上から見た図)
4)左下の図(車を後から見た図)

三角法の名称で言うと、
1)左上の図(車を前から見た図)⇒ 左側面図
2)右上の図(車を横から見た図)⇒ 正面図
3)右下の図(車を上から見た図)⇒ 平面図 
4)左下の図(車を後から見た図)⇒ 右側面図
になります。
ここで誤解しないでほしいのが、2)の車を横から見た図を"正面図”としてあります。

一般的には、車の正面と言ったら前から見た1)が正面図じゃないのか?と思われると思いますが、製図的には、その物体の特徴を一番よく表わしている図を、"正面図”とします。

ここまで出てきた言葉が、正面図・平面図・右側面図・左側面図の四つが出てきましたが、それ以外の言葉として、下面図・背面図の二つがあります。

それから、カタログの紙面の都合からだと思いますが、この車の図面の配置が変なんです!分かりますか?

次回はその辺りを正しい並び方にしてみます。


★教育者の方へ★
身近な物で説明するのが、理解しやすいと思います。
教える相手は初心者ですので、中学生に説明するレベルまで噛み砕いて説明してあげると、一発で覚えてもらえるはずです。




機械製図で使用する線を教える

図面を描く時に頻繁に用いる線は、実線、破線(かくれ線)、一点鎖線、二点鎖線の4種類を使用する。これは手書き(フリーハンド)でも、ドラフターでも、CADも全て同じです。また、線の太さにも使い分けがあります。

実線 ____________________
 真っ直ぐな一本の線です。

 太い実線は対象物の見える部分の形状に使用します。
 細い実線は寸法線、寸法補助線、引出線などに使用します。
  寸法線:寸法を記入するのに用います。
  寸法補助線:寸法を記入するために図形から引出すのに用います。
  引出線:記述や記号などを示すために引出すのに用います。
  回転断面線:図形内にその部分の切り口を90度回転して表わすのに用いる。
  水準面線:水面や油面などの位置を表わすのに用いる。

破線 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 約3mmの線と約1mmの空間によって構成されている直線です。
 
 太い破線又は細い破線で対象物の見えない部分の形状を表わすのに使用します。

一点鎖線 _____ _ _____ _ _____
 真っ直ぐな線の途中に、1mmの空間、1mmの線、1mmの空間が規則的に並ぶ直線です。

 中心線:図形の中心を表わすのに使用します。また、中心が移動した中心軌跡を表わすのに使用します。

二点鎖線 ____ _ _ _____ _ _ _____
  真っ直ぐな線の途中に、1mmの空間、1mmの線、1mmの空間、1mmの線、1mmの空間が規則的に並ぶ直線です。

 想像線:隣接部分を参考に表わすのに使用したり、加工前または加工後の形状を表わすのに使用します。

その他にも破断線、切断線、ハッチングなどありますが基本的には上記の内容の線の組合せにて製図を行います。 

手書きやドラフターでの製図時注意点としては、太い線は濃く描き、細い線も濃く描きます。細い線は薄くではなく細い線も濃く描きます。これはコピーした時に薄い線ではコピーに写らない時があるからです。太い、細いはシャープペンの芯太さで変更します。太い線:0.7mm 細い線:0.5mmが良いと思います。0.3mmはすぐに芯が折れて描きにくいです。

★教育者の方へ★
スケッチブックに定規とシャープ(できれば製図用シャープ)で直線を同じ太さ濃さで描ける様になるまで、何本も線を描いてもらいます。それが出来たら、破線、一点鎖線、二点鎖線の順で何本も描いてもらいます。
線を描きながら線の名称や使用用途を覚えてもらいます。
その後、mondai_1.pdf をやってもらって下さい。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。